タイトル:働きたくないけどお金は欲しい
著者:遠藤洋
出版社:マネジメント社
みなさま、こんばんは。
このタイトルってさいとうの気持ちをストレートに言い表していてすこし怖いのですけれど。
そんなわけでさいとうが手に取ったのは自明の理です。
目次
- 価値と価格の違い
- お金で幸せは買えるのか
- 真冬の大行列の先にあるもの
- おわりに
1.価値と価格の違い
まずはこの書籍では取り上げる言葉について次のように定義している。
価格:何かを買うときに支払うもの
価値:何かを買うときに手に入れるもの
絶対的な価値:あなたにとって価値があるもの
相対的な価値:多くの人にとって価値があるもの
例えばバーゲンセールで1万円の服が90%引きの1,000円で売られている。
しかし、購入者はその服に1,000円以上の価値を見出していない。
この場合、価値<価格 なので「高い」買い物となる。
反対に1,000円以上の価値を見出しているならば。
この場合、価値>価格 なので「安い」買い物となる。
さいとうの話に置き換えると、ネットフリックスに月額1,490円を支払ってもそれ以上の対価を得ているので、価値があるということですね。
娯楽についてもこのように解釈してよいのか分かりませんが。いや、著者はこのようにも。
「価値はそれを捉える人によって大きく変わる」
やはりさいとうにとってネットフリックスは価格以上の価値があるようですね、と勝手ながら納得しておきます。
この価値と価格の差に着目する。というのは投資においても活かしたいですね。
目先の株価を追っているとどうしても「前より安い。買おう!」「売ったらもっと上がっていった!」などと一喜一憂しますよね。
その企業の本質的な価値に目を向けて、じっくりと腰を据えて投資ライフと送りたいものです。
2.お金で幸せは買えるのか
こんな実験がある。
バンクーバーのある大学で、学生にお金とメモの入った封筒を渡した。
お金は5ドルか20ドルのどちらかが入っている。
メモの入った封筒には「このお金を自分のために使ってください」「このお金を誰かのために使ってください」のどちらかが入っている。
結果、学生の気持ちはどのように変化したのか。
「他人のためにお金を使った人」のほうが「自分のためにお金を使った人」よりも幸せを感じていたというのです。
しかも、それが5ドルであろうと20ドルであろうと金額の多寡は関係なく、幸福度に差はなかったようなんですね。
これは興味深い実験ですよね。
さいとうなんかは典型的に、お金持ちになったら幸せになれると信じている人間なのです。
お金持ちになったらいい車に乗るのさ。稼いで親孝行して、たくさん寄付しよう。
なんて、幸福は努力を積み重ねた先に得られるものだと思ってます。思ってました。
ところが小さいことでも人のために何かをする。それがひいては自分の幸福につながるんですね。
ギブアンドギブ。人に与えて、尽くして、それが自分の幸福になるって素敵ですね。
3.真冬の大行列の先にあるもの
真冬の大行列の先に何があるのか。
そう。さいとうです。
もとい、宝くじを買うための行列です。
そして宝くじは俗にこのように言われているようです。
愚か者に課せられた税金
なんとも胸に刺さる言葉ですね。
さいとうの胸にね。
日本の宝くじの還元率は約47%なんですって。この数字は聞いたことがありますよね。
つまり、300円の宝くじを買ったときの期待値は約140円。
100万円を元本に毎年1回買い続けると、10年目には1日のランチ代分しか残っていないと。
ただ、さいとうは分の悪い賭けだというのは承知で、年末ジャンボを毎年3,000円分買っています。
映画館に行くと2,000円くらいかかるので、半月ほどの楽しみを買える娯楽と割り切ってます。
そしてどうやら、人間にはこんな心理が働くようです。
・「少額を損する可能性が高くても一発逆転を狙いたい」(楽して儲けたい心理)
・「当たる確率が低いのは知っているが自分は当たるだろう」(認知バイアス)
・「すでに何年も買い続けているので、今買うのをやめたら損をする」(サンクコストバイアス)
どうもさいとうには、認知バイアスが働いているようですね。
まだまださいとうも優れた投資家とは言えないようです。
まずは第一歩。宝くじの購入額を1,800円/年にするところから始めていこうと思います。
最後に、著者から一言。
「お金持ちになりたいのであれば、少なくとも宝くじは絶対に買ってはいけない投資商品である。」
4.おわりに
はたしてさいとうは投資家として一皮むけるのか。
Twitterで資産額の推移を公開しています。今後の成長に乞うご期待ください。
今回、ブログに記載した内容はごくごく一部です。
ほかにもたくさん面白いトピックがあるのでぜひ手にとって読んでみてください。
ではまた!