書籍紹介
タイトル:99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ
著者:河野英太郎
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
みなさま、こんばんは。
学生でもアルバイトでも会社員でも、望むと望まざるとにかかわらずリーダーになる場面というものはあります。
さいとうも会社でそういった立場にあるのですが本来の業務とは別にさらに、部下の教育・指導、会社との調整、チーム全体を見渡して無駄な箇所を改善する、etc...
仕事が増えて大変だなと感じていたものです。
はじめに話をもらったときは控えめに言っても後ろ向きな姿勢でした。
ストレートに言うと、 嫌 でした。
だってプライベートな時間も減りそうで、人の上に立つって責任も増しますもんね。
ただ人って不思議なもので一歩踏み出して、始めてみたらやる気が出てくるんですよね。
勉強もそう。運動もそう。リーダーもそう。
まずは始めてみるのが大切みたい。
1.リーダーとは「役割」に過ぎない
リーダーとはその”チームの中で一番偉い人”というイメージがありますよね。
でも、チームの中の一つの役割に過ぎず、なんでもこなせるような高い能力が必要なわけではないんです。
「リーダーである自分が一番偉い」
と考えてしまうと他のメンバーに対しての言動にも表れてしまったり、必要以上のストレスを抱えてしまったり。
リーダーという役割を与えられているのだと考えると、上下の別もなくチームに対する考え方や接し方も変わり、気持ちが楽になります。
2.相談できる人をチームの中に入れる
みなさまは相談できる人はいますか?
あるいは人から相談されることはありますか?
そういう関係があるならその関係性は大事にして、なければぜひ探してみてください。
相談できる人を持つことによって、
①自身のリーダーシップをより早く、より確実なものにできる。
②判断・指示・依頼の独りよがりを防ぐ。
③後継者育成につながる。
状況を把握してもらった上で、自分では気づかない点を客観的にアドバイスしてもらえるので自身のためにもチームのためにも、やはり相談できる人は必要です。
会社にも相談役というポストがあり社長に適宜アドバイスする役割を担っている人がいますよね。
もっとも相談役は名誉職だったりほかにも会社経営の権限を持っている場合があるようですが。
そして相談する人というのは必ずしも同期や先輩である必要はなく、自分よりも若い、キャリアの浅い人でも構いません。
将来、組織を引っ張ってもらう後継者候補として相談を持ち掛けるのです。
相談を持ち掛けられると自分ごととして当事者意識が芽生えますし、目上の人から相談されるというのは嬉しいものがあります。
3.チームメンバーをシャッフルする
気がつくと長いあいだ同じ人と仕事をしていることはありませんか?
適宜入れ替えてみることを検討するとよいかもしれません。
というのは、同じ人と作業をすると仕事が最適化されるというメリットがある一方でデメリットもあるんですね。
デメリット
・マンネリ化
・新しい発想が生まれる機会が減る
・新しい価値を生み出すことが出来づらい
どうでしょうか。
振り返ってみれば思い当たる節もあるのではないでしょうか。
さいとうも他のチームの人と仕事をすることがあるのですが、「へえ!そんなやり方があったのか」と勉強になることが多々あります。
それがたった1日だけのコラボだったとしてもです。
なのでメンバーを入れ替えてチームに、意図的に刺激を与えるんですね。
一時的に不協和音や不便なこともあるでしょうが、それを筆者は 前進するための摩擦 といっています。
リーダーは常に新しい風を入れるように考えてみてください。
4.箸の上げ下ろしまで口出ししない
みなさまはチームメンバーにどのように仕事を依頼をしていますか?
事細かく指示を出していると、
「言われたことをやればいい。」
と解釈をしてしまい、自分の頭で考えなくなってしまうかもしれません。
では何を伝えればいいのか。
①依頼の理由
②目的とゴール
③期待するレベル
④期限
以上を伝えるようにして、仕事の進め方は当人に考えてもらうようにすることです。
考えたうえでも答えが出ず、もし進め方を聞かれたときは解答ではなくヒントを与えるようにしてください。
「自分ならこうするよ。」
「こういうやり方もあるよ。」
人に聞いてすぐに答えをもらうのと、自分なりの理屈で考えてみて実行を重ねていくのとでは得られる経験値は雲泥の差がありますよね。
それに、メンバーなりの考えた結果を持ってくるとリーダーにとっても新しい発見が得られるかもしれません。
依頼した側のさいとうが、部下から学ぶことがあるのです。
相手のキャリアにかかわらず、リーダーも学んでいく意識を持つと双方にとってよい関係が築けますよね。